小林よしのり

黒田総裁、国債大量発行のリスク

小林よしのり

2015年2月23日 03:32


株価だけが上昇しているので、マスコミも冷や水をぶっかけ

たくないのだろうが、黒田総裁が経済財政諮問会議で、

「国債の大量発行のリスク」について5分間も

演説したという話は、放っておいていいのだろうか?

 

ヨーロッパでは国債リスクがゼロというのはおかしい

という議論になってる。

今後、日本国債を持っていることがリスクになる

議論が本格化すれば、大量の国債を持つ日本の金融機関が

国債を手放し始める。

結果、国債が暴落し、金利が急上昇する

 

この黒田総裁の発言は、自らが異次元の金融緩和として、

大量に国債を発行したにもかかわらず、トリクルダウンが

起こらないし、実質賃金が下がって、悪性インフレにしか

ならないことがわかり、不安になって、安倍首相に対して、

財政再建を重視してくれと直訴したようなものだ。

 

ピケティの格差論争も、黒田総裁に影響を与えたのだろう。

自信がなくなってきたのである。

自信がなくなってきたものだから、失敗したときに備えて、

「私は首相に直訴までした」というアリバイ工作をやって

いるのだ。

これはオフレコ発言としてされたためか、議事録からは

削除され、その後、箝口令まで敷かれている。

 

日本はギリシャとは違う、銀行が国債を手放したら、

日銀が買えばいいという理論が果たして成り立つのか?

 

タコの足を異次元に伸ばして、お前それタコじゃないよと

言われたら、自分で食いちぎって栄養にすればいいと

言ってるような違和感があるが、果たして大丈夫なのか?

 

銀行預金は価値がなくなりそうだし、不動産は暴落するに

決まってるし、そろそろドル預金に切り替えた方がいいの

だろうか?