小林よしのり

科学VS自然の勝者は?

小林よしのり

日々の出来事
2016年 4月 15日


熊本の震度7、一夜明けたら被害の凄さが分かってくる。

いつも思うのだが、まず帰宅できなくなるのは辛いな。

夏の暑い日や冬の寒い日、雨や雪の日に大地震が起きて、

帰宅できなくなるのは厳しい。

家に帰りさえすれば何とかなるのだが。

 

しかし熊本城があんな惨状だとは驚いた。

一昨年だったか、天守閣まで上るのが相当大変な城だった

という記憶は、わしの足腰が弱り過ぎてたからだ。

天守閣に上ってるときに大地震が来なくて良かった。

 

東日本大震災ほどの惨状じゃなさそうなのが救いだが、

日本はやっぱり地震の頻度が高い国であって、もっと

巨大な地震がいつ来てもおかしくない。

南海トラフ大地震が来る確率も高いだろうし、そのときは

巨大な津波の被害がまた出るだろう。

 

東日本はもうしばらく安全かと思っていたら、大震災で

沈下した地盤が、震災直後より40センチも隆起している

らしい。

漁師が魚の水揚げに支障が出るくらい、港の地盤隆起が

続いているという。

東北でまた再びという事態もあり得る。

 

もちろん関東大震災はいつ起こってもおかしくないし、

活断層は日本国中に無数に走っている。

活断層でしわくちゃな国、常に危険と隣り合わせの国、

それが日本だ。

 

地震の被害の心配だけでも大変なのに、地震のたびに

原発はどうなってる?と心配するのも、うんざりだ。

いくら近代化しても、いくら科学が進歩しても、

この熊本地震ですら予知できなかった。

科学VS自然なら、やっぱり自然が圧勝だな。