小林よしのり

「それでも僕は帰る」は凄い映画だ

小林よしのり

マスコミ・報道
2015年 10月 2日


渋谷アップリングで上映されている『それでも僕は帰るーシリア

若者たちが求め続けたふるさと』を切通理作氏と一緒に見た。

シリアの若者たちの反政府闘争が、デモの段階から、あっという

間に武装闘争に転化する様子が、実に興味深かった。

 

日本の若者の安保法制反対デモなど、赤ちゃんのお遊戯に等しい

ことがよくわかる。

日本がアサド政権のような独裁体制なら、若者は誰もデモなど

しないだろう。

シリアでは、デモは簡単に武力闘争に発展し、「殺害予告」では

なく、実際に続々「殺害」されるのだから。

 

そして若者が安易に「民主化」を求めることの愚かさも、さらに

アメリカの安易な「民主化」支援の罪も、共に感じてしまう。

例え独裁であっても、秩序こそが平和である。

日本の若者や、自称保守にも、リベラル知識人にも、誰もこの

真実が分かってなさそうだが。