小林よしのり

議論は無意味とする権力、それを認める田原

小林よしのり

日々の出来事
2016年 9月 6日


10日放送のBSクロスファイアは高森明勅と竹田恒泰の対決の

予定で、前日が収録日だった。

ところが昨日、竹田側がキャンセルしてきた。

 

議論をすればするほど、視聴者の竹田への嫌悪感が増していき、

国民が「男系固執」の異常さを知って、覚醒していく。

 

だが、安倍政権は、議論が進展して、国民がこの皇統問題の

真実を知る前に、さっさと収束を計って来た。

生前退位だけやっつけて、皇太子不在と女性宮家は先送りという

「二段構え」の方法だ。

 

竹田は目的を達したので、もう議論をする必要はない。

議論では不利になる。

権力が動けばそれでいい。

 

田原総一朗氏はこれって不快に思わないのだろうか?

議論では何も解決しないことが証明されただけではないか!

安倍政権が「朝ナマ」に重要な議員を出さないのも、議論を

軽んじているからである。

権力を握れば、好き勝手に行使すればいいだけであり、議論

なんて無意味である。

安倍政権はそう思っているのだ。

 

議論は民主主義の根本であるが、実際は何の意味もなさない。

田原総一朗は議論をしても無意味だから、先送りした方が

いいと、安倍晋三に進言した。

これって田原総一朗の人生の否定ではないか?

 

議論の勝ち負けなんかどうでもいい。

民主主義なんか元より信じていない。

だが、天皇陛下の国民を思う気持ちが、無残に踏みにじられた

ことが残酷すぎて申し訳ないと思う。