高森明勅

譲位への「玉音放送」

高森明勅

2016年8月8日 17:11

以前、私はブログで「聖断は下った」と断言した。

もしこれが間違っていたら、私は腹を切らない迄も最低限、
今後、
皇室について一切、発言するのを控えねばならない。

それくらいの覚悟はした上での断言だった。

8月8日、遂に天皇陛下ご自身によって
象徴としてのお務めについての天皇陛下のお言葉」
明らかにされた。

まさに譲位に向けた“玉音放送”と称すべき内容。

比類なく重い。

その中で、陛下は以下のようにおっしゃった。

「これから先、従来のように重い務めを果たすことが困難になった
場合、
どのように身を処していくことが、国にとり、国民にとり、
また、
私のあとを歩む皇族にとり良いことであるかにつき、
考えるようになりました。
既に80を越え、
幸い健康であるとは申せ、次第に身体の衰えを
考慮する時、
これまでのように、全身全霊をもって象徴の務めを
果たしていくことが、
難しくなるのではないかと案じています」と。

直接、譲位を望む、とはおっしゃっらなくても、
ここまで明確にお考えを示されれば、
陛下のご真意について
誤解が生まれる余地はない。

やはり、陛下は譲位を願っておられた。

「聖断」は下っていたのだ。