小林よしのり

「ゴー宣道場」を終えて

小林よしのり

ゴー宣道場・公論イベント
2016年 7月 10日


今日は睡眠不足だったのでくたびれた。

「ゴー宣道場」はゲスト3人となって、各人が役割りを

果たしてくれて良かったと思う。

 

ただし、ゲスト3人が「ナショナリズム=民主主義」の

公式を納得しているのかどうかは不明。

グローバリズムはナショナリズムとは対立概念だが、

当然、民主主義が著しく後退することになる。

 

今考えると、民主主義=資本主義なら、EU域内では、

新自由主義(資本主義)だが、ドイツの緊縮財政を

他の諸国も強いられているから、民主主義は制限されて

いる。

 

例えばギリシャは国家が財政出動して失業者を減らす

という政策を取れないのだ。

通貨を切り下げて輸出を増やすという政策も取れない。

主権を奪われているのだから、民主主義は機能しない

のである。

 

EUやグローバリズムという新自由主義(資本主義)の

下では、民主主義は後退していくのだ。

だからナショナリズム(民主主義)の復活を求めて、

EUの右派や左派勢力が伸長してくる。

 

それを進歩的知識人は「極右」「極左」と表現するが、
偏向だろう。

いずれ彼らが政権を取るようになって、EUは瓦解、

国民国家に戻っていくだろう。

グローバリズムの終焉、ナショナリズムの復権である。

したがって資本主義=民主主義とは言えない。

 

東浩紀、青木理、津田大介各氏は、わしとは考えが
微妙に違うし、彼らはいわゆるリベラルだろうが、

権力に飼いならされた羊ではない。

そこがわしは気に入っている。

権力に飼いならされた羊、権力の提灯持ちは、わしが

生理的に嫌いな連中である。

そこにおいて、彼らとは今後も連帯していけると思う。

 

津田大介氏って、パソコン持ってなかったら好印象

だと泉美木蘭さんが言っていた。

確かにパソコンを持っていないと、人柄の良さが

伝わるね。