笹幸恵

「病いくん」読後その2

笹幸恵

2016年6月27日 06:29

イギリスでは、EU離脱に投票した人が後悔している。

「まさか離脱派が残留派を上回るなんて思ってもいなかった」

「もう一度国民投票を実施してほしい。そのときには残留に一票入れる」

 

国民投票後、イギリスではEUに関して、インターネットで

「EU加盟国はどこ?」「EUから離脱するとどうなるか」

「EUとは何か」といった検索ワードが上位にのぼったそうだ。

 

「もう一回」なんて、要するに本気ではなかった、ということだ。

国民投票をやり直すってことはアリなのだろうか。

二度目をやるといっても、そもそも、いくらでも

やり直しがきく国民投票って何なんだろう。

どうなったら「折り合いがつく」ことになるのだろう。

どれだけやったら「正しい結果が出た」と判断するのだろう。

 

「民主主義の病いくん」に書かれていた、

『民主主義はどうしても「愚民主主義」に堕す』という

言葉が、今まさに現実に目の前で繰り広げられている。

 

「離脱派は感情に流されたのだ」とテレビのコメンテーターが

言っていたけれど、それこそ「民主主義」の持つ危うさそのもの。

いつでも大衆は感情やその場の空気に流されてしまう。

とはいえ、自然な感情として芽生えるナショナリズムが絶対悪とは言えない。

ここが難しい。

だからこそ、民主主義には絶妙なバランスが求められる。

 

日本はどうか。

イギリスを他人事のように笑ってみていられるだろうか。

いまだに民主主義という名の病いに陥っている自覚もなく、

それを為し遂げさえすればユートピアが出現すると思い込んでいる。

しかもそれは、アメリカの属国としてのユートピアであるにもかかわらず、だ。

 

私は「病いくん」の冒頭にあった「ドレイの平和」が最も印象に残っている。

読了後、民主主義とは何か、その危うさも含めてちょっと賢くなったところで、

さらに冒頭の「ドレイの平和」で良いのかと自問する。

「ドレイの平和」(=現状)は、日本人にとって、

民主主義とは何かを問うための入口であり、

またその問いの出口でもあるのだ。

 

「忍法帖」シリーズで知られる山田風太郎は、

『戦中派不戦日記』で昭和20年の日々の思いを綴っている。

玉音放送があった翌日、彼は日本の敗戦と悔しさと今後のあるべき姿を

縷々綴り、こう締めくくっている。

 

「甘い、感傷的な、理想的な思考はみずから抑えよう。(中略)

敵が日本に対し苛烈な政策をとることをむしろ歓迎する。

敵が寛大に日本を遇し、平和的に腐敗させかかって来る政策を

何よりも恐れる。

 戦いは終った。が、この一日の思いを永遠に銘記せよ!」

 

今の日本は、平和的に腐敗させられた。

いや、こういう言い方さえ、無責任かもしれない。

アメリカのせいばかりではないからだ。

何より私達日本人が、牢獄の中での安らかな暮らしに甘んじてきたのだ。



「民主主義という病い」

平成28年7月10日(日)午後1時 から
『人事労務会館』 にて開催します。

「人事労務会館」
(住所:東京都品川区大崎2-4-3 )は、
JR山手線・埼京線・湘南新宿ライン・りんかい線
『大崎駅』 の 北改札口 を出て左へ、
「西口」 側の左階段を降りて、徒歩3分です。

毎回、会場の場所が分からず迷われる方が、多くいらっしゃいます。

人事労務会館のHPにて、場所をよくご確認の上、ご来場下さい絵文字:重要
(HP掲載の、駅から会場までの地図を印刷し、持参されることをオススメします )

詳しくは、 “ こちら ” でどうぞ。

710日(日曜)開催の「ゴー宣道場」のテーマは、

『民主主義という病い』である。

 

『民主主義という病い』は持論・暴論で済まされ

ないように、しっかり名著・哲学書を参考にして描いている。

それゆえ今までの『ゴー宣』よりクールかもしれない。

だが、知識人があまりにデタラメな民主主義論を繰り広げる

ので、このような描きかたをせざるを得なかった。

当日はゲストとして、思想家の東浩紀氏と、

ジャーナリストの青木理氏を招待することになった。

民主主義を論ずるなら、この2人がいかにも適任だろう。

東氏のゲンロンカフェの生中継も入るかもしれない。

当日はもちろん本の感想に留まる話ではない。

現在の政治状況や安倍政権の評価、民進党や野党の評価、

18歳選挙権のことなどを議論しながら、「民主主義」、

あるいは「民主制」について、とことん語り合いたい。

左派系の知識人は安倍政権を「独裁」と言うが、それが

民主主義で選んだ独裁なのだから、否定するのはおかしい。

民主主義大好きな者たちが、安倍政権を独裁と批判すること

自体が論理矛盾なのだ。

それがいかに「民主主義」を考えてないかの証明である。

『民主主義という病い』を読んで、学習してもらい

たいものだ。

710日の「ゴー宣道場」は、参院選の投票日の開催になる。

午前中に投票に行って、参加するのもよし、道場の議論を

聞いてから投票に行くのもよし、民主制のど真ん中で

議論をしようではないか。

「ゴー宣道場」参加応募締め切りは629日(水曜)である。

この日は熱いイベントになるぞ!

当日、道場の入場料は、お一人様1000円です。


参加ご希望の方は、このweb上の申し込みフォームから申し込み可能です
絵文字:重要絵文字:パソコン

上 ↑ のメニュー「道場参加申し込み」もしくは下 ↓ の申し込みフォームバナー(画像)
クリックして、申し込みページにお進み下さい絵文字:よろしくお願いします
入力必須項目にご記入の上、お申し込み下さい絵文字:重要絵文字:メール

お申し込み後、記入されたメールアドレス宛に「申し込み確認メール」が届きますので、
ご記入内容に間違いがないか、よくご確認下さい。

※「申し込み確認メール」が届かない方は、以下のような原因が考えられます。

・迷惑メール対策サービスを利用していて、「ゴー宣道場」からのメールが迷惑メールと判定されている
・着信拒否サービスを利用していて、「ゴー宣道場」からのメールが着信拒否の対象となっている
・ドメイン指定受信を利用していて、「gosen-dojo.com」のドメインが指定されていない
・セキュリティソフトやメールソフトで迷惑メール対策をしていて、 「ゴー宣道場」からのメールが迷惑メールと判定されている

reply@gosen-dojo.com」からのメールを受信できるよう再設定をお願い致します。

「申し込み確認メール」が届かない場合、当選メールも届かない可能性がありますので、
ご注意ください絵文字:重要


申し込み〆切後、当選された方にのみ「当選メール」を送らせて頂きます。

当選された方は、道場当日、
その「当選メール」をプリントアウトの上、会場までご持参下さい。
プリントアウトができない方は、当選メールの受信が確認できるもの
(携帯電話、タブレット等)をお持ちの上、ご来場ください。

 道場参加申し込みフォーム

応募〆切 は 平成28年6/29(水) です。

当選通知の送付は、応募〆切後になりますので、しばらくお待ち下さい絵文字:よろしくお願いします

皆様からの多数のご応募、お待ちしております絵文字:重要絵文字:晴れ