小林よしのり

国民を信頼する田原、信頼しないわしの差

小林よしのり

マスコミ・報道
2016年 6月 3日


5日、日曜は「ゴー宣道場」の開催だ。

月刊「Hanada」の田原総一朗と小川榮太郎の対談を読んだが、

田原の言うことが全く正しくて、テレビがいくら安保法制反対の

キャンペーンを張って、世論調査でいくら反対が圧倒的になっても、

選挙になれば安倍政権が3連勝になるのだ。

 

これはテレビの影響力の低下を表している!

そのテレビに、権力の味方をして、「公平性」を根拠に、

圧力をかけるのは、馬鹿そのものである。

 

マスコミの「自己規制」は組織人の習性であって、もともと

権力側からの圧力に弱く、上層部が発する空気に弱いのだ。

それが分からない権力の親衛隊がわしは嫌いだ。

 

田原総一朗にしても古舘伊知郎にしても、「政権の圧力はない」

と言う。

彼らは「個人」であり、「プロ」だからだ。

プロフェッショナルの矜持は「個人」では貫けるが、「組織人」

では貫けない。

 

田原総一朗とわしとの違いは、国民に信を置いている点だ。

わしは国民を信頼していない。

それは「民主主義」に対する考え方の差である。

発売されたばかりの『民主主義という病い』(幻冬舎)を読めば

わしの感覚が分かるだろう。