高森明勅

『WiLL』誌に「西尾・加地」批判

高森明勅

2016年 5月 30日

『WiLL』7月号に、同誌先月号掲載の「西尾・加地」対談への、
批判が載った。

所功氏の一文だ。主な内容は以下の通り。

(1)対談冒頭に援用された、『週刊文春』の皇后陛下が雅子妃殿下を
叱りつけられたという記事は、
全く信用出来ない。

(2)加地氏の発言とは異なり、神武天皇2600年式年祭で
皇太子殿下は大切な役目を果たされた

(3)加地氏が主張する、皇太子殿下が摂政に就任されて
皇太子はやめる」など、現在の皇室典範を改正しなければ不可能
であり、「
それ以上に甚だ不適切」。

(4)西尾氏が主張する、皇太子殿下の早期退位や悠仁殿下の幼帝
としての擁立も、不可。

以前、私がブログで批判した内容の一部と、ほぼ重なる。

両氏に反論の余地はない。

これを掲載したのは、編集部の保身ではなく、良心的な判断に基づいた
ものだろう。

編集後記でも、編集長が同対談に言及している。

賛否はもとより、実に多岐にわたるご意見を賜りました。
有難う存じます。なお、表題の一部『諫言』が少々きついのではないか
とのご指摘もいただきました。
承りました」と。

私自身、あちこちで同対談への批判を目にした。

前に西尾氏が醜い雅子妃バッシングを繰
り返し、それが殆ど
見逃されていたのと比べ、
かなり状況は変わって来たと感じる。