小林よしのり

天皇陛下の御歌に隠された凄み

小林よしのり

日々の出来事
2017年 2月 1日


邯鄲(かんたん)の 鳴く()聞かむと 那須の野に 

(つど)ひし夜を なつかしみ思ふ

 

113日の「歌会始の儀」で天皇陛下が詠まれた御歌である。

 

那須の御用邸で邯鄲という虫の音を聞いたときのことを

懐かしんだ歌だ。

 

週刊朝日に面白い記事があって、実はこの歌には、邯鄲の連語

として「邯鄲の夢」という故事があると書いている。

出世を望んだ青年が中国・邯鄲で出会った道士から栄華が思い

のままになるという枕を借り、仮眠すると、栄華盛衰の50

の夢を見たが、覚めれば束の間だったという話だ。

 

安倍首相が権力の名をほしいままにしているが、長い歴史の中

ではほんの一瞬。

官邸ではこの御歌が安倍政権への批判だと受け止められ、

恐れられているという。

 

その通りだ。安倍首相が権力を手放すのに大した年月は

かからない。

だが、小林よしのりはこの先、二十年は確実にプロの道を歩み

続け、影響力が増していくだろう。

安倍晋三のレガシーは何もない。

天皇陛下に叛逆した首相としての汚名だけを、しが残して

やるから見ているがいい。