小林よしのり

自国第一主義は当たり前だ

小林よしのり

日々の出来事
2017年 2月 1日


 自国第一主義は当たり前のことだ。

日本だって自国第一主義でやらねばならぬのに、従来の政府

が従米路線で、アメリカ第一、日本第二主義でやってきた。

自国第一主義ならトランプがFTAを仕掛けてきても大丈夫

だろうが、日米同盟が不変の関係性と公言する安倍首相では

あまりにも心もとない。

 

グローバリズム自体がアメリカの自国第一主義が生み出した

もので、弱肉強食の新自由主義が「格差拡大」を生み出して

いるにも関わらず、世界中のエセ・リベラリストがそれを

修正しようとするトランプの妨害ばかりしている。

 

トランプが挫けたら、またグローバリズムに戻って、中間層の

没落と、共同体の崩壊と、共同体の崩壊による資本主義の停滞

に戻ってしまうだけだ。

貴重な試みをやっているトランプを潰して、責任がとれるの

だろうか?

 

今、日本人が考えることは「保護主義」と「グローバリズム」

の功罪についてだけだ。

保護主義=悪と決めつけて、これを議論せずに、世界中に

「グローバリズム」がジョン・レノンの「イマジン」の世界を

実現すると洗脳された状況を放置しておいていいはずがない。

 

日本はトランプを見習って、食料自給率を他の先進国並みに

引き上げるため農産物の関税を上げて、農業を保護しなければ

ならない。

 

トヨタは日本国内で設備投資して、全社員を正社員にして、

下請けの関連企業までの給料をあげろ!

なんでトランプに媚び売って、アメリカで雇用を増やそうと

してるんだ!?

その態度を日本人はなんで非難しないんだ?

グローバリズム=善と思い込んで、自国第一を喪失している。