小林よしのり

「つぶやき民主主義」という劣化現象

小林よしのり

マスコミ・報道
2017年1月8日 03:07


トランプがツイッターで脈絡なく感情の赴くままに大声で

つぶやく。

するとマスコミが飛びついて、大騒ぎで踊りまくる。

この現象は橋下徹がやってた手法と全く同じだ。

 

人々はなんでこんなにツイッターに夢中なのだろう?

全然分からない。

自分の言葉がなにほどかは公的な意味合いを宿していると

自負するなら、ツイッターで「つぶやき」を乱発するような

下品なマネをするはずがない。

 

「つぶやき」は私的な言葉に過ぎないのであって、公的に

話題にすべきことでもない。
「つぶやき民主主義」に堕した世界は幼稚化するだけ
ではないか。

 

マスコミがトランプや橋下のツイッターを完全無視して、

言いたいことがあれば記者会見を開けと居直れば、

記者の質問を受け付けながら、論理で語るしかなくなる。

 

民主制を正しく機能させたいと思うなら、政治家の発言は

記者会見で、記者との質疑応答込みで発表するのが筋である。

 

ただし、記者の質もその場合、問われるのであって、

マスコミのトップが首相と会食ばかりして、マスコミが

権力の広報係になってるようでは、民主制が正しく機能する

はずがない。

 

マスコミは権力との緊張関係を崩しては存在価値がないのだ。

ネットを含むマスコミが、民主制の質を果てしなく劣化させ

ている。