高森明勅

親切な独裁秘書官?

高森明勅

2017年8月11日 09:30

柳瀬唯夫氏(現・経済産業審議官)には何の恨みもない。

優秀有能で人柄の良さそうな官僚をネタにするのは、
正直に言って気が引ける。

しかし、平成27年4月2日の真実がいまだに覆い隠されたまま。

だから、取り上げざるを得ない。

この日、今治市の企画課長らと加計学園の事務局長が
「呼ばれて」
首相官邸を訪れ、安部首相の代理の柳瀬首相秘書官と
会った。

そこで柳瀬秘書官から
「(獣医学部新設について)
希望に沿えるような方向で進んでいます」
という有難い“ご託宣”
が下った。

関係者は「さすが加計さんだ、首相とも話ができるんだ」
と盛り上がった。
秘書官の発言は当然、
首相の意向を体していると、
誰でも考えるはずだ。

ここまでは、ほぼ確かな事実。

ところが、安倍首相は今年の1月20日まで
加計学園の計画を全く知らなかっ
た!とか。

それがもし嘘でなければどうなるか。

柳瀬秘書官は独断で加計学園関係者を官邸に呼び込んで、
何の根拠もなく「希望に沿える」と太鼓判を押した事になる。

官邸のガバナンスは一体どうなっているのか。

しかも、個人的には何の縁もゆかりもない加計学園に対し、
何という親切さ。

安倍氏は、そこに明白な嘘があるのを見抜け
ないほど、国民は愚かだと思っているのか。