笹幸恵

シビリアンの暴走

笹幸恵

2017年 12月 26日

政府は、海上自衛隊の護衛艦「いずも」を

空母に改修するという。

もともと「ヘリ搭載型護衛艦」で、

ものすごく広い甲板が特徴だった。

ほとんど空母じゃないかといわれていた

“欺瞞の産物”だけど、

いよいよ名実ともに「空母」になるのか。

 

空母と聞くと、私はどうしても

空母対決となった珊瑚海海戦や、

日本が空母4隻を失う大敗を喫した

ミッドウェー海戦を思い出してしまう。

 

「戦力の不保持」を掲げる憲法9条下の日本で、

物理的には珊瑚海海戦が生起する可能性が高まるのだから、

全く笑えないブラックジョークだ。

 

政府は、「攻撃型空母」は保有できないとする見解は維持し、

離島防衛用の補給拠点など防御目的で活用するという。

なんという言葉のまやかし。
「いやあ、それなら安心ね」と思うとでも?

こういうのを「なし崩し的」というのではないのか。

 

いくらシビリアンコントロールしたところで、

そのシビリアンが暴走していたら何の意味もない!