小林よしのり

三浦瑠麗氏に告ぐ

小林よしのり

日々の出来事
2017年 12月 25日


三浦瑠麗は気の毒な人だ。

男尊女卑の従米保守の仲間になって何が楽しいのかね?

リベラルを貫けばいいものを、弱肉強食の政権に靡き、

産経新聞の賞でももらって、櫻井よしこ2世の道を

ひた走り。

 

自衛隊明記のちっぽけな改憲案も真正面から否定できず、

集団的自衛権を守りたくてしょうがないという有り様。

 

アメリカとの同盟が必要とは言っても、「信仰」する

ことも「依存」することも、してはならないということが、

なぜ分からないのか?

 

それは室井佑月氏ら護憲派とも一緒で、憲法典なんかを

「信仰」しても「依存」してもダメなのだ。

 

自衛隊の存在をグレーにしておく方がいいなどと室井氏は

言っていたが、それは立憲主義の破壊であって、国家の

暴力装置(実力組織)をグレーにしておくなんて、そんな

恐ろしいことは絶対にできない!

戦前の軍部の暴走の二の舞になる。

 

憲法典は常にチェックして、変え続けていくしかなく、

権力を縛る機能が薄れてきたら、どんどん変えればいい

だけだ。

 

三浦瑠麗は自分が、システムとして完成してしまった

権威主義の中に取り込まれて、安倍政権の「忖度」を

する批評しかできなくなっていることに気づいていない。

 

三浦より、わしの方が自由だし、わしの方が男尊女卑に

批判的だし、わしの方が女性にも弱者にも優しいし、

わしの方がリベラルである。

そしてわしの方が日本の真の主権回復と、自尊自立を

願う気持ちも大きいのだ。

真の保守はリベラルを包摂するものだ。