小林よしのり

「譲位」を葬り去れというカルト思想

小林よしのり

日々の出来事
2018年 2月 20日


フランスで王様を殺して成立したのが民主制である。

だがイギリスでは王様を生かして民主制と結合する

知恵を温存させた。

フランスではナポレオンという独裁者を産んでしま

ったが、イギリスではマグナカルタ以降、慣習法を

うまく運用して立憲民主制を維持させている。

 

イギリスの女王様は、ロボットではないが、

日本の天皇はロボットにされてしまった。

その萌芽は「玉をとる」という幕末・明治にかけて

の天皇の政治利用に源があったのだろう。

 

安倍政権は玉をとって、天皇の意思を一切合切、

封じることに神経を注いでいる。

政権の周辺にも「ロボット天皇論」の連中ばかりで、

国民と天皇を切り離した上での「国民主権」を信じ、

今や「譲位」すら否定し始めた。

 

「譲位」には天皇の意思が介在する、よって「譲位」

を日本の歴史から葬り去れと八木秀次が言っている。

男系しか天皇にはなれぬというカルト思想を広めた

張本人が八木秀次だ。

八木の本質は極左ではないかと、わしは疑っている。