小林よしのり

枝野氏よ、伊勢崎賢治氏の意見を聞け

小林よしのり

政治・経済
2018年2月1日 04:18


伊勢崎賢治氏が意味深なメッセージを発信している。

 

「『理論的に正しいことと、今やるべきことは別?』

冗談じゃありません。間違った理論でやって成果が上がっても、

そうやってつくられた運動の「権威」は、運動の「支持」の

手前、間違った理論を自ら正すことにはならないからです。

やるべきことは正しい理論の下に結集することです。

山尾しおりさんの立憲的改憲を応援します。」

 

どうやら左翼運動家が「山尾氏の立憲的改憲は安倍加憲の

露払いにしかならない」とか、「安倍加憲を助けてしまう」

という主張で、まず立憲的改憲を潰そうとしている動きに

対して、伊勢崎氏は異議を唱えているようだ。

 

まったく不思議なのは、左翼運動家の敵意は安倍加憲に

向かわずに、立憲的改憲に向かっていることである。

「正しい理論」を潰して、安倍加憲への「反対運動」だけに

情熱を燃やしたいらしい。

「発議」されたら終わりだということが分からないの

だろうか?

 

こんな左翼運動家の「反対のための反対運動」に、まさか

枝野幸男代表までが影響されるとは思わないが、最近の

枝野氏の発言はもはや意味不明の域に達している。

 

枝野氏は国会の場で、集団的自衛権を解除した安保法制を撤回

させることができると思っているのだろうか?

あるいは安倍政権が憲法改正のために、安保法制を自ら撤回

するとでも思っているのか?

無理なことを理由にして、安倍政権下の憲法論議には乗らない

というのは、まるで駄々っ子だ。

 

「いやだ、いやだ。憲法論議に乗ったら、我が党の支持者・

左翼運動家が怒ってしまう。立憲主義より、今の支持率

10%だよ――――お。」と言っているようにしか見えない。

 

「正しい理論」と「今の政治的立場」を秤にかけて、

「今の政治的立場」を選ぶべきだという考えに、枝野氏が

傾いているなら、それは「立憲主義の放棄」である。

政党のアイデンティティーを捨てている。

 

10%の支持率をさらに伸ばして自民党に対抗するには、

戦う新党に変貌しなければならない。

今のままでは立憲民主党はまったく新味のない、保守と

いうより「左翼保身政党」に成り下がっている。

面白くもおかしくもない政党なので、若者が自民党を

支持するのは当然だろう。

 

伊勢崎氏の指摘は正しい。

「やるべきことは正しい理論の下に結集することです。」

全くその通りだ。