泉美木蘭

安倍首相は女系論を検討するつもりはない

泉美木蘭

2016年 9月 8日

安倍首相は、訪問中のラオスでの記者会見で、女性天皇や女系天皇、
女性宮家の創設について否定的な見解を示したそうだ。


生前退位の問題については、

天皇陛下が国民に向けて発言されたことを重く受け止めている
国民からこの(生前退位の)問題に対応すべきだという意見が多数
ある中で、我々も検討しなければならない」

と積極的な意見を述べながら、女性天皇や女系天皇、宮家の創設
について聞かれると、


「今までも
検討されてきた。今回は、天皇陛下のご発言があった
わけで、
それに対する国民からの反応がある。まず、さまざまな
方から
意見を広く頂く中で考えていきたい」

つまり安倍首相はこう言っているのだ。

『陛下が、もう疲れた、この年齢で続けるのは難しいと個人としての
心情をおっしゃるから、とりあえずとにかく辞めていただけるように
検討するつもりです。
でも、女系天皇・女性宮家に関しては、今までも検討はしてきたけど
実現していないでしょ?(ボクが潰したんだけどね?)
ってことはダメなものはダメということなんですよ。
今回は陛下のご発言があったから、一時的に国民が陛下の味方を
しているだけ。でも、国民世論と秋の空と言うじゃないですか。
男系派の意見を広く知らせてゆけば、結局、世論も変化して、
いまの異様な状態も落ち着きますよ』

竹田恒泰の踏襲である。
「二段構えで」などというごまかし言葉を広めているようだが、
今の段階から女性天皇・女性宮家の検討などするつもりはないのだ。

政府は、特措法での一代限りの譲位を認める理由について、
「天皇陛下のご年齢や負担を考慮すると、長々と幅広く議論するわけ
にはいかない。論点は極力絞る」
などと、いかにも陛下のお身体を案じているような見解を示していたが、
「長々と幅広く議論」?
だらだらと
皇室典範改正の議論を引き延ばする一方で、陛下の崩御を
お待ち
するというような、史上最低の結末を引き寄せるつもりではない
だろうな!!??