小林よしのり

読書できない悔しさ

小林よしのり

日々の出来事
2018年 9月 1日

『戦争論』を読むために2日間ロスした。
これも『ゴーマニズム宣言』を描くために必要なことだ。
しかし、まだ憲法に関する本も読まなければならない。

『大東亜論』の次の展開のためには、頭山満一人に頼れ
ないので、新たな主人公を創るための読書が必要だ。

毎日、コンテとペン入れという制作さえしていればいい
という問題ではない。
インプットが必要で、必ず、本を読まなければ創作は
出来ない。
本来なら、一週間くらいホテルに籠って、本を読みたい
と思うが、そんなことをしたら、作品の制作・アウトプット
が遅れて、締め切りに間に合わない。

秘書みなぼんは時間があれば読書をしていて、つい最近まで、
モーパッサンを読んでいたが、今はトルストイに戻った。
戻ったというのは、「戦争と平和」も「アンナ・カレーニナ」
もすでに読んでいるからだ。
トルストイは読破するつもりらしい。
みなぼんは、全然、外出しない。休みの日でも本ばっかり
読んでいるおうちの子だ。
そこから得た教養を、わしに話してくれるので、良い趣味だ
と褒めているのだが、わし自身は仕事のための読書しか
できないので、大変悔しい。
読みかけの本を盗んで、隠してやりたい。

漫画の才能が枯渇したら、仕事を辞めて、読書のみの生活
をしたいが、枯渇する気配が全くない。
これだけ連載していても、新たな創作意欲を抑えている
状態だから、今後10年間のスケジュールを考えなければ
ならないと思っている。

今日は『おぼっちゃまくん』のペン入れをする。
夜はスタッフと食事会だ。
みなぼんはタクシーで迎えに来て、ワインが飲めると
大喜びしている。