小林よしのり

わしの芸風はリベラル左翼ではない

小林よしのり

日々の出来事
2019年 1月 3日

他に転載無用の独り言を書く。

謝罪したら死ぬ病いを門下生が克服してしまったのは
いいけれど、謝罪しすぎる病いに嵌ってしまうのも
バランスを欠く。
「ちょっと言い過ぎましたね、へけっ」で済ませていい
場合もある。
アイドルに嵌るのは宗教のようなもので、わしも存分に
経験したが、バッシングからとことん守ってやりたくなる。

わしはレコード大賞の選考がオカシイと言っただけで、
乃木坂の曲がダメなどとは一言も言ってないにも関わ
らず、先回りして乃木坂がバッシングに晒されると
心配して、「みなさんバッシングしないで」と訴えだす。
門下生にそんな馬鹿がいるはずがない。失礼だ。
まだ昔のわしのようなアイドルイカレ病に罹っている
のが哀れでならない。

わしは誰も傷つけない表現というものができない。
わしが、東に傷つく者がいると心配しては文章を和らげ、
西にバッシングが起こると先回りしては表現を抑制し、
かくして毒にも薬にもならないリベラル左翼文章しか
書けなくなってしまってもいいのか?
立川談志に人を傷つけるなと言うのは無粋ではないのか?

表現者には芸風があって、わしの芸風は角が立つ。
「王様は裸だ」とほとんど無意識に、しかも爆発的に
言ってしまうから、リベラル左翼の心性を持つ人は、
憎悪すら覚えるほどに、わしを嫌いになる。
優しさが好きな人は、去って行けばいいだけのこと。
優しい芸風の表現者を好きになればいい。
わしの本当のファン・門下生は、わしの芸風を理解して
くれているはず。
わしはそう信じて、漫画も論評もブログも、委縮せず
やっていきたい。