小林よしのり

うんちく保守・古谷のネトウヨ定義はダメ

小林よしのり

日々の出来事
2018年 12月 27日

玉川徹の「そもそも総研」で「ネット右翼とは何か?」
をネタにしていた。
そこで出してきたのが元ネット右翼の古谷経衝で、
えらそうに解説していたが、ネトウヨとは「韓国・
中国・朝日新聞」が嫌いな人と定義していた。

わしは大笑いしたが、玉川氏が納得していたから、
おめでたい人だ。
馬鹿馬鹿しいにもほどがある。「韓国・中国・朝日新聞」
が嫌いな人なんかいくらでもいるだろう。

韓国・中国と友好的な関係を作りたくても、向こうが
「反日教育」を国是にしていたら、無理に決まっている。

朝日新聞は北朝鮮を「地上の楽園」と信じて、在日朝鮮人
の「帰還運動」に協力したり、詐話師・吉田清治に騙されて
慰安婦を「強制連行」だと主張したり、サンゴ礁に「KY」
と自ら傷つけて一面に載せたり、極端な誤報がいくらでも
ある。

朝日新聞が嫌いというのも、知識があれば誰だってそう
なるだろう。
だが、わしの場合は「表現の自由」を重んじるから、
廃刊にしろとまでは言わないだけだ。
朝日新聞に良質な記事が出ることは大いにあるしな。

「本当の右翼の人に失礼」という玉川氏の発言も問題だ。
右翼も民族派も色々あるんだ。

ネトウヨの定義なら、いずれ『ゴーマニズム宣言』で明確
に説明してやる。
古谷が最近、保守を自称し始めたようだが、あれもペテン
である。
古谷の場合は「うんちく保守」であり、「コピペ保守」である。
西部邁は自分の経験に裏打ちされた本物だったが、中島岳志が
「うんちく」で保守を語るようになり、とうとう古谷経衝で、
「うんちく保守」「コピペ保守」に堕してしまった。
「保守とは何か?」も『ゴー宣』で「うんちく」に陥らずに
説明せねばなるまい。
西部亡きあと、誰かがやらねばなるまいから。