小林よしのり

オーバーシュートはあるか?

小林よしのり

日々の出来事
2020年 3月 21日

「オーバーシュート」なんて言葉を専門家が出して
きたが、東京がオーバーシュートとなって、感染者が
8割に達するなんてことはないだろう。

感染者の中から次々に回復する者が出てきて、彼らは
「抗体」を持つ防御壁に変身する。

しかも現在の感染者の80%が軽症で、すでに次々回復
しているのだ。

東京で感染者が激増し始めても、「抗体」を持つ防御壁に
コロナは阻まれて、いずれ感染者は減り始め、収束に向
かっていく。
医療は基本的に高齢者だけを守ればいいのだ。

もっとも高齢者はあれだけ大好きだった病院にすら
近寄らないで自宅に籠っているから、これでコロナに
感染したら、ほとんど自然死のようなものだ。

言っておくが、わしも基礎疾患を持つ高齢者に分類され
るが、楽観的だし、罹れば死ぬ覚悟はできている。

わしが懸念するのは、こういう不安を煽る状況の中では、
ショック・ドクトリンに似た権力者の「強権発動」を、
個の弱い国民が支持しがちであることだ。
権力者にとっては「オーバーシュート」を口実に
「緊急事態宣言」を出すきっかけを逃さないだろう。