泉美木蘭

今の時代の名画がもっと生み出されて欲しいけど

泉美木蘭

2022年 10月 30日

生放送で話題にのぼった「カッコーの巣の上で」は、
なんともう47年前の映画だけど、
今は、誰かのおすすめや、何かのきっかけがあって、
意識的に「いい映画を観よう」と決めて探さないと、
名作映画にはふれられないと思う。
私の場合は、たまたま大学生の時に、レンタルビデオ屋で、
いろんな映画を借りまくった時期があり、
キューブリックにはまったり、ジャック・ニコルソン作品を
続けて観たりしていた。
でも今の学生は、奨学金を抱えてアルバイトに必死だし、
そんな時間がないかもしれない。
時間があっても、見ているのは、TikTokかYoutubeだろう。

「カッコーの巣の上で」は、今見ても心に訴えかけるものが
ある映画だろうと思う。
作品って、作られた時代背景や、そのときの映像の技術、
ストーリーの
展開手法、監督や作家の思想、それを支える
社会状況なんかが絡んで生まれているから、

その時代に鑑賞していれば、新たな地平を見られた感動と共に、
より心に強いインパクトが残るのだと思う。
だから、今の時代の名画がもっと生み出されて欲しい。
私は、自分の人生において書ける小説をまだ書けていないと
思っているので、時間がかかっても自分が生み出したいとも思う。

映画を見てみたいなと思った人のために、
私が心に残ってる映画をすこし書いておこうかな。

「砂の器」
→平成のリメイクドラマはストーリー変わっててダメ!
丹波哲郎、加藤嘉のでないと見たことにならない。

「十二人の怒れる男」
→とりあえず見てみて。

「エレファント・マン」
→デヴィッド・リンチの世界観が苦手でないなら。

「時計仕掛けのオレンジ」
→しかし、個人的にキューブリックは「シャイニング」が好き。

「ライフ・イズ・ビューティフル」
「縞模様のパジャマの少年」
→このあたりは「シンドラーのリスト」などと合わせて。

「生きる」
→小学2年生の時、みんなと体育館で観て、
すっかり記憶に残った黒澤映画。

「放浪記」
→成瀬巳喜男作品はこれが一番好き。
興味を持ったら林芙美子の同作を読んでみてください。
言葉のきらめきに魅了されます。

「欲望という名の電車」
→名作すぎて、いろんな劇団が舞台で上演してるから、
芝居で観たほうがいいですよ。

「恐るべき子どもたち」
→ジャン・コクトーにはまった時期を経て、後年になって、
これだけDVDを買った。ところが、ストーリーを忘れた!

「ひまわり」
→ソフィア・ローレン!
戦争で引き裂かれた男と女の哀しみ。待つ女。
今見ても絶対に大号泣の自信がある。お泣きなさい!

「ダンサー・イン・ザ・ダーク」
→ビョークの歌と演技がすごすぎる。
精神状態が不安定なときは、絶対おすすめしません。

「CITY OF GOD」
→ブラジルのストリートチルドレンが
銃をバンバン撃ってギャングになっていく話。
  
「ホテル・ルワンダ」
→ルワンダで、フツ族とツチ族に分れて内乱が起き、
お互いを虐殺し合うなかで奔走した男の話。
 
「ペルセポリス」
→イラン人漫画家マルジャン・サトラピの同作の
アニメーション版。漫画がおすすめだけど。
激動のイランで、少女時代から大人になるまで。
 
「オフサイド・ガールズ」
→イラン映画にはまった末に、記憶に残ってた作品。
イランの女子が、禁じられたサッカー観戦をする話。
 
ほかにもいっぱいあるはずだけど、DVD売ったりして
ぜんぜん思い出せない。