小林よしのり

「三丁目の夕日」は、ほんの一時期の幻想です。

小林よしのり

日々の出来事
2022年 10月 13日

金城氏の主張は、彼個人の主張ではなくて、いわゆる
自称保守(≒皇統の男系固執)の論者の通念でしょう。

かなり昔から「専業主婦が理想だ。男は外で働き、女は
子育てするのが合理的なのだ」という考えの人は、男
にも、女にもいました。

結局のところ、「男女雇用機会均等法」が悪法であって、
それ以前に戻せば、理想の家庭と、理想の日本経済が
復活すると、彼ら、彼女らは思っています。

わしもそういう高度経済成長の時代の標準家庭に育った
ので、長いことその影響から抜けられなかった。

この問題を扱うと、必ず「公論」ではなく「私論」を
言い出す人がいて、多様な考えがあっていいだろうと
「相対主義」に持ち込む人が出てきます。

あなたのその私的な考え方をスタンダードにしたら、
日本を良くする社会設計に繋がりますか?
・・・を議論にするのが「公論」です。

わしはもう、すっかり考えを変えてしまいました。
「男女雇用機会均等法」以前は「男尊女卑」でした。
わしは70歳ですが、脳が異様に若いので、次の時代に
飛び立ちます。
年齢はわしより若いくせに、脳が異様に老いた自称保守
の男女は、いつまでも「ALWAYS三丁目の夕日」の幻想に
浸っていなさい。