小林よしのり

「自己評価が高すぎる」人がやけに多い

小林よしのり

政治・経済 日々の出来事
2023年 3月 29日

カレーせんべいの釈明を聞いた。
全面的に理解できる。頑張って欲しい。

これは一般論だが、「自己評価」という言葉を
覚えておいて欲しい。

「自己評価が高すぎる」人がやけに多い。
天皇より自分の方がえらいと思ってる馬鹿がいるくらい
だから、そりゃ、自分はえらい、間違ってないと
思い込む人間は多いだろう。

その上、甘やかされて育ってるから、プライドが
高すぎて「謝ったら死ぬ病い」になる。
それを風刺したのが『よしりん御伽草子』の
「かちかち山」である。

誇りとしてのプライドは必要だが、虚栄心としての
プライドは自分の身を滅ぼす。

ゴー宣は「ごーまんかましてよかですか?」と、
謙虚な前書きがある。
傲慢を戒める警戒心がある。
一旦わしを傲慢かもしれないと思った上で、
それでも説得力を感じるなら信じてくれ、という
謙虚を内在させ、ユーモアも交えて断言する。

これは宗教化への警戒である。
相対化して、絶対へ向かう覚悟である。
最近、みんな幼稚になったから、この構図が
見抜けてないのではないか?