倉持麟太郎

今話題の「連続強盗=特殊詐欺」の構造に見る戦後日本社会の”ツケ”

倉持麟太郎

2023年 1月 28日

雪ふるふる詐欺のアリバイづくりのように東京では昨晩ちょろっとだけ雪が降りましたが、今週の倉持麟太郎「このクソ素晴らしき世界」は、今話題の特殊詐欺について配信しました!

 

『ルポ特殊詐欺』(ちくま新書、2022年)の著者で神奈川新聞記者の田崎基さんをゲストに、特殊詐欺の実態、特に加害者の実態とそこから浮かび上がる日本社会のひずみを論じました。

 

そもそも、年間被害が300億を超えていて(1日あたり約8000万円の被害、2003年からの被害総額は約6000億円)、2003年から「オレオレ詐欺」を皮切りに社会でも注意喚起して、犯罪数全体が減少傾向の中警察も力を入れているにもかかわらず、2022年度は被害総額微増ですよ。ずーーっと被害が減らないんです。

そこへきて、今社会面を騒がせている狛江や中野の事件です。まさにあの事件のような、「会ったこともない人々」が即席で犯罪行為に走る心理的・経済的要因とは何なのか。

また、反社対策が理由で、稼ぎどころが特殊詐欺しかなくなっている暴力団が、クマが山から街におりてくるように特殊詐欺の末端に手を出している現状。

被害者の90%以上が60歳以上(金融資産2000兆円の人々)で、加害者は10第20代がほとんど(世帯でみても貯蓄ゼロが50%の人々)です。

これって「やったやつが悪い」では終われない何かがありますよね。

加害者や被害者の実像にも迫り、胸が詰まる部分もたくさんありました。

週末に是非ご覧ください<(_ _)>

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