泉美木蘭

どこもかしこも裏付けのない「証言」で…。

泉美木蘭

2024年 3月 14日

客観的な裏付けもない「証言」を、そのまま記事にして
事実であるかのように固定化しているのって
「週刊文春」だけじゃないよね。

稲田朋美の証言
「安倍さんは亡くなる前に裏金還流をやめると断言していた」
なる記事が「AERA」から出ていて、
安倍晋三がまるで清廉潔白な政治家であったかのように

語られていた。こんな客観的裏付けのない「証言」、
よくそのまま記事にするなあと思う。

「週刊文春」に登場する告発者の「証言」よりも
さらに信用できない感じが馬鹿馬鹿しくってしょうがない。


元NHK岩田明子の証言
「安倍さんはキックバックをやめろと言った」も、
大手新聞・テレビですっかり事実として固定化して
報じられているけど、それって本当なのか、あるいは、
安倍自身に捜査の手が伸びてピリついたために出た「鶴の一声」
だったりしないのかなどの内実は覆い隠されているままだ。


真実かどうかよりも、「真実だと信じるに値する正当な理由」が
あるかどうかだという法的解釈を聞いたけど、
どこに正当な理由があっての記事なんだろう。
「懇意にしていた人が思い入れを込めて話しているから」?

「ダンサーの体を触ったかどうか」の事実はどっちでもいい感が
すごいんだけど、
マスコミが真実の追及や権力の監視を放棄して、
どんどん退行している現象は、
週刊誌のでたらめ・傍若無人をますます後押しすることにも
なっていると思う。

***

先月引っ越して、片付けが終わり、それに伴うひどい腰痛も
治ってきて、生活に慣れた。

やっと自分の仕事部屋ができた。
これまで一切日光の入らない4畳半ぐらいのリビングぽい
スペースに、テレビとソファと仕事机を詰めていて、
本棚を同じ部屋に置けていなかったんだけど、
大事な本や好きな本が、見える範囲に置けるようになった。
いまやっている仕事がものすごく面白くて、
朝から深夜まで、そればかりがっついて夢中になって
る感じ。

日当たりが良くて観葉植物が元気になった。
東京・中目黒のアパートに住んでいたときに買って、
延々10年以上持ち歩いている鉢が3つ。
真夏にすぐ隣家の部屋でアル中のおじさんが死んで
腐っていて、ものすんげーにおいに包まれたという、
思い出深いアパートだったナァ。