小林よしのり

時・処・位に合わせて、「笑い」が一番の、よしりん企画の食事会

小林よしのり

日々の出来事
2025年 2月 8日

昨日はスタッフと近くのレストランで食事会をしたが、
わしの「東大一直線」がいかに絵がヘタだったかで
盛り上がっていた。

チーフ広井などはジャンプ編集部に「絵がヘタでも
いいんですか?」と抗議の電話をかけたという。
わしのスタッフは誰も「東大一直線」を読んでいない。
絵がヘタだったからである。

秘書みなぼんだけが、入社して初めて「東大一直線」
を全部読んだが、絵がヘタとは感じなかったと主張
した。
わしは最も身近なスタッフがヘタだったと言いあって
いても、怒りもしないし、不愉快になることもなく、
ただ笑って一緒に盛り上がるだけだ。

そりゃ当たり前だ。「東大一直線」は最初から子供たちに
人気があり、受験生たちに特に人気があり、さらにマスコミ
関係者に人気があり、一部の評論家に人気があったから、
連載が続いたのだ。
ヤングジャンプで描いた続編「東大快進撃」は人気投票で
トップにまで上り詰めて、大団円となった。
だが、そんな自慢を「絵がヘタ」で盛り上がっている最中に
する必要はない。

話題というのは盛り上がらなければつまらない。
盛り下がる話はダメに決まっている。
特によしりん企画は「笑い」の価値が一番の、ギャグ漫画
のプロ集団なんだから、しょうがない。
『ゴー宣』があるから、思想も話題として価値あるのだが、
やはり天皇のことしか語らないような酒席じゃ暗くなる
だけだろう。
天皇を話題にしたって、笑いが生まれるならOKだが。