2019.05.25(土)
「公」は単なる「お上」の意味ではない
朝日新聞の天声人語で「おおやけ」と「パブリック」は違うと言い、「おおやけ」の語源は「おほ(大)やけ(宅)」で朝廷のこと、つまり「お上」であるとしている。
「公」を貶めたいようだ。
わしはこういうネットに載ってるような薄っぺらい解釈が嫌いである。
そもそも日本語なら「おほやけ」であり、漢字なら「公」だが、「公」は「ム」(私)を開く意になる。
さらに言うなら「ム」の字は「サイ」であって、儀礼の時に使う器を意味する。
「公」は両側に儀礼の柱があって、中央で儀式用の器を使っている図になる。
何のための儀礼かと言えば、人民のためであり、すると「パブリック」と意味は大して違わない。
支那の皇帝よりも、日本の天皇の方が、はるかに人民を思って統治(シラス)していたから、ますます「公」は抑圧的権力ではなく、「公共」「パブリックマインド」と同義になってしまうのだ。
ネットで調べて簡単に書かないで欲しい。