| 出版社 | 草思社 |
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| 発売日 | 22/02/2011 |
| 言語 | 日本語 |
| 256ページ | |
| ISBN-10 | 4794218109 |
| ISBN-13 | 978-4794218100 |
| 寸法 | 2 x 14 x 19 cm |
| 価格 | 1320円 |
●“戦跡巡礼団の看板娘”が贈る、異色の日本男児論!
著者の笹幸恵さんは、ガダルカナル島、ブーゲンビル島、サイパン島など、先の戦争で戦場となった太平洋の島々を旅し、日本兵の慰霊追悼に努めているジャーナリスト。
その旅先で行動を共にした戦争体験者たちは、80~90代の老齢にもかかわらず、炎天下のなか、背筋をピンと伸ばし、快活に動き回り、周りの人への気配りも忘れない。かたや日本の若者たちは、電車に乗れば真っ先に席を陣取り、背中を丸めてゲームに没頭…。
「これって、おかしいのでは??」「男は、男らしくあってこそ男なのでは?」――著者のそんな疑問から本書は生まれました。
本書で紹介する日本男児の筆頭は、戦争体験者たちです。戦地で亡くした戦友たちを想い、南洋の島で慰霊の旅を続ける彼らのひたむきで誠実な態度は胸を打ちます。
また、歴史に名を残す日本人将兵たちの秘話も多数収載。
最期まで部下を思い盾となって戦った山崎保代(やすよ)大佐(アッツ島の戦い)や、戦後の戦争裁判で、部下の実行したことであっても責任は自分にあるとし、最期まで毅然とした態度を貫いた岡田資(たすく)中将など、筋の通った熱い男たちが描かれています。
その他、自衛官から企業経営者、今を懸命に生きる市井の一男性まで、数々の男の生きざまが紹介されます。その生きざまとは、内に秘めた芯の強さ、行動力、包容力、落ち着き、野性味…といった、いつの時代も変わらない「男ならではの魅力」です。
ヤワな男が増えたと言われる昨今、本書で描かれる男の生きざまは、「最近の若者は…」と嘆く中高年世代や、周りの男性を不甲斐ないと感じている若い女性たち、あるいは心意気ある若者たちに大きな共感を呼ぶことでしょう。
本書は、いわゆる「生き方本」として好著というだけでなく、エッセイとしても大変秀逸な作品です。
「男は凛々しく生きてほしい」という叱咤激励のメッセージが、厳しくも温かく、また、ユーモアを交えて軽快に綴られているので、読み物として楽しみながら己を顧みることもできる本に仕上がっています。
女性ならではの視点で綴る異色の「日本男児論」をぜひお楽しみください。
■目次
1章―男の背中
2章―辛くとも「死ぬわけじゃない」
3章―動じない心
4章―俺がやらねば
5章―女におもねる男なんて
6章―デキる男は「聞き上手」
7章―傷ついてこそ人生
8章―潔さという美学
9章―「お姫様」は幸せか
10章―その「志」は本物ですか?
11章―人と「会話」ができますか?
12章―何のために偉くなる?
13章―やせ我慢ができてこそ
14章―逃げ道をつくるな
15章―転がす女、転がる男
16章―現代版「男尊女卑」のススメ
17章―半径50メートルの外へ出でよ