小林よしのり

鳩山由紀夫のクリミア訪問は愚劣

小林よしのり

2015年3月17日 03:51


鳩山由紀夫がクリミアに行ったのは、北方領土奪還のためには、

プーチンに媚びを売っておいた方がいいという安易な考えから

だろう。

だが、馬鹿馬鹿しいのである。

元首相と言っても、鳩山は権力を持ってないし、日本国内での

信用度が歴代首相ワースト1くらいになっている。

ロシアだってそのくらいのことは調査済みだから相手にする

はずがない。

 

それより国際法を無視して突如、クリミアに侵攻し、武力制圧

するやり方の方が、大問題である。

クリミアでの住民投票は武力制圧の後であるから、信憑性を

疑われても仕方がない。

 

この突然、武力侵攻してくるやり口は、日本の終戦後、日本軍が

武装解除したあとに、ソ連軍が一方的に北方領土に攻め込んで

きたあの卑怯さを思い出す。

そもそもロシアは信用ならない国なのだ。

 

しかもクリミア併合の際、プーチンは核兵器の準備をしていたと

豪語している。

まるで北朝鮮みたいな恫喝外交だ。

 

ウクライナの首相を毒殺しようとしたり、野党党首を暗殺したり、

ロシアはまともな法治国家ではない。

あんな国に住みたいなら、鳩山由紀夫をさっさとクリミアに移住

させるべきだろう。

秘密警察の監視に置かれ、言論の自由もない国柄を味わうがいい。

 

「反米」なら「親露」というわけにはいかない。

帝国主義の時代が終わって、国際法を少しは進化させる方向で、

国際社会は努力せねばならない。

国際法無視の侵略は、アメリカだろうとロシアだろうと中国

だろうと、許すべきではない。

もちろん日本の集団的自衛権の問題は、この国際法無視の侵略

に関わる重大問題として認識すべきなのだ。