小林よしのり

作画しながら考えること

小林よしのり

日々の出来事
2015年 3月 14日


朝からずっと絵を描いていて、しかもまだ下描きが終わらず、

くたくたになってきた。

明日はペン入れしたいが、今回のわしのペン入れの分量が

多すぎてしんどい。

なんでこんなに人物ばっかり出てくるのか?

 

1ページ大の風景画とか入れれば、自分の分量が減って、

スタッフが苦労するだけなのだが、前ページに人物が

出て来て、力いっぱい表情を変えるから、集中力と気迫が

必要で、くたびれてしまう。

 

松本零士の銀河鉄道999みたいに、宇宙空間のみを見開きで

どっかーんと描いたり、墨ベタの中に列車が走ってるだけ

みたいな、そういう絵を描いてみたい。

 

手抜きじゃなくて、明治の景色を1ページ大で緻密に描く

とか、そういうのはアリのはずなのに、ストーリーを先に

進めたくて、余裕のコマやページをなくしてしまう。

例えば、単行本でそういうページを描き足すというのもいい

かもしれない。

 

わしはどうしても18ページで存分に、濃厚に楽しませよう

としてしまう。

昔から一本の内容が濃すぎてしまうのだ。

でも今回の『大東亜論』も、すごい迫力だという自信は

あるのだけどね。