小林よしのり

GHQ洗脳本「民主主義」が復刻されている!

小林よしのり

マスコミ・報道
2016年 2月 17日


ある本を読んでおぞましさに衝撃を受けた。

幻冬舎新書から出た『民主主義』という本だ。

文部省著と書いてある。

戦後、日本の文部省が作った本だという。

高橋源一郎が帯で「圧倒された」と激賞している。

 

中を読んでみるとデタラメ!

「民主主義を正しく学び、確実に実行すれば、繁栄と平和とが

もたらされる。反対の場合には、人類の将来に戦争と破滅とが

待っている。」

民主主義の根本精神がしみわたっていけば、「だんだんと世界が

一つになって行く。対立と搾取と闘争のない、ただ一つの平和な

世界が築き上げられて行く。」

「民主主義の反対は独裁主義である。」

日本も無謀極まる戦争を始め「国民のすべてが独裁政治によって

もたらされた塗炭の苦しみを骨身にしみて味わった。」

 

あまりに著述がおかしい!

「民主主義」を宗教化した完全な左翼本だ。

ようするにこれは占領期に中学・高校用の教科書として使われた

本なのだ。

当時のGHQは左翼だったから、その影響を受けた文部省が、

国民に「民主主義」を過剰な理想主義として教えているのだ。

 

まったく呆れた。占領期のGHQの洗脳本を、今頃、復刻して、

それを読んで感動している馬鹿がいるのだからおしまいだ。

高橋源一郎がいかに左翼かがわかった。

GHQの洗脳本を激賞しているのだから、おしまいの人間だ。