小林よしのり

「リベラル」と「サヨク」は違う

小林よしのり

マスコミ・報道
2015年 12月 21日

朝日新聞がいかにも「サヨク」臭の漂う天声人語を書いている。

一言でいえば、「立憲主義」という言葉の悪用だ。

 

これはシールズもやっている手口なのだが、「立憲主義」と

言いつつ、実は9条護憲主義」なのだ。

誤魔化しが酷い。

 

天声人語はこう主張している。

「右か左かでなく、保守か革新かでもない。立憲か非立憲か」

と迫るのだ。

だが、この言い方には嘘が隠されている。

本音は「9条護憲」なのだ。

 

わしは安保法制に反対した。

「立憲主義」は実際に大事であり、近代憲法に何らかの価値を

見いだす限り、守らなければならないからだ。

安倍政権が、憲法改正が遠のく国民無視の愚劣な手法をとって

いるから、わしは反対したのである。

 

そもそも自民党は「立憲主義」を知らないようで、彼らが作った

第二次憲法草案は「立憲主義」に適っていない。

彼らに「立憲主義」を勉強しろという警告を与える意味でも、

安保法制反対の立場をとったが、だからといって、「サヨク」の

9条護憲主義」は支持しない!

 

安保法制が成立した以上、後ろ向きに走ってもしょうがない。

前向きに走るなら、憲法改正して、侵略戦争に歯止めをかける

しかない。

米国追従で侵略戦争に加担する体制を転換するしかない。

それこそ「戦後レジームからの脱却」なのだ。

 

本来それは自民党や保守勢力がやるべきなのだが、残念ながら

彼らは劣化して「従米保守」になってしまった。

ならば真の憲法改正はリベラル勢力が挑戦するべき仕事である。

「サヨク」ではダメだ。

 

最近「サヨク」が「リベラル」を偽装しているので、それは

見破らなければならない。

「リベラル」と「サヨク」を仕分けせよ!

9条護憲主義」は「サヨク」である!!