小林よしのり

本音主義と建前主義

小林よしのり

政治・経済
2015年 12月 17日


アメリカ・共和党のトランプ氏は暴言王だが、その暴言を

支持する劣化した国民がいる。

 

日本にも放言王がいて、劣化した国民がそれを支持する。

放言王は一人じゃない。

政治家にもいる、知識人にもいる、あれもこれも放言王

である。

 

そしてネットの電脳世間の中に、匿名の放言餓鬼どもが

うじゃうじゃ蠢いている。

安倍政権を強烈に支持する放言餓鬼と、安倍政権を強烈に

嫌う放言餓鬼が電脳世間で罵り合っている。

 

暴言も放言も、本音主義が建前主義を脅かす現象として

噴出している。

決して建前が無効というわけではない。

建て前があまりに偽善に堕ちたことに問題があり、同時に

IQの低い劣化した本音主義が繁殖しすぎたことに問題

がある。

 

暴言も放言も、ち密な言葉の積み重ねが要らないから、

言葉が劣化するうちに心も劣化する。

それはまさに韓国人化であり、中国人化である。

この「韓国人化・中国人化」を差別と言うなら、

またしても偽善的・建前主義に堕ちていることになる。