小林よしのり

野坂昭如氏ら「朝ナマ」文化人を偲ぶ

小林よしのり

マスコミ・報道
2015年12月11日 04:14


野坂昭如が亡くなった。

小田実も大島渚もすでにこの世にいない。

3人とも「朝まで生テレビ」の常連で、反戦平和の

「サヨク」だった。

戦後の才能ある文化人は「サヨク」が主流だった。

西部邁がその流れを変えた。

「サヨク」が限界を迎えていたのだ。

 

その頃はわしは一般視聴者だったが、「朝ナマ」は

文化だった。

エンターテインメントとしても面白かった。

わしが出演し始めた頃は、まだ野坂や大島は健在だった。

『戦争論』のわしが登場した頃は、二人とも不愉快そう

だった。

野坂には「小林よしのりをぶん殴ってやる」と宣言され

ていた。

どこかで会わずに済んでよかった。

 

わしは自宅に閉じこもる職業である漫画家ゆえに、

しゃべりはてんで苦手で、まだ「サヨク」の彼らにも、

論理より、存在感で圧倒されていた。

とにかく昔の「朝ナマ」はキャラが濃かった。

小田実も野坂昭如も大島渚も、プロフェッショナルと

して、独自の作品やムーブメントを生み出す業績を

持っていた。

なんといっても「才能」である。

今の「サヨク」や「自称リベラル」には「才能」がない。

「才能」のある者は、社会性がないオタク系になって、

言論の世界には登場しない。

 

高度経済成長が終わり、社会から「活力」がなくなって、

若者の中から強力な「存在感」を発揮する者が育たなく

なった。

若者を活性化させるためにも、わし自身が謙虚さを捨て、

嫌われる覚悟を持たねばならぬと内省している。