小林よしのり

14歳をなめてはいかん

小林よしのり

日々の出来事
2015年 11月 13日


関西版「ゴー宣道場」に14歳の少年が2名来てたが、

東京でいつも来ているR君もその頃から来ていたと思う。

中学生で『ゴー宣』読んでるなんて早熟だなあと思って

いたが、もう高校3年生、R君も宮台真司出身の高校に

通ってるから優秀なんだろう。

 

考えてみれば14歳は多感な時期で、背伸びして物事を

考えるようになり、大人の世界を覗き見たくなる年頃だ。

 

わしはその時期すでに漫画家になる決意をしていて、

親を安心させるために進学校も受け、本命は商業高校で、

卒業したら東京に行くことが夢だった。

東京に行って、石森章太郎のアシスタントになること

しか考えてなかった。

 

両方合格したが、商業高校に反対する父親を説得する

ために、福商の卒業生には岩田屋の社長がいる、出光石油

の社長もいる、市内一の商業高校で、大卒より一流の会社に

就職できると説得したものだ。

見事に親を騙し、漫画家一直線の進学を決めたのだ。

 

14歳は純粋無垢な子供じゃない。親も騙せる。

くれぐれも14歳をなめてはいかん。

東京の「ゴー宣道場」で、じゃんけん大会で優遇するのも

いかんかったかもしれん。