小林よしのり

一人でランチして来たら

小林よしのり

日々の出来事
2018年 3月 1日


今描き始めた作品中で、ある店でランチする描写が

あるので、秘書を誘ったが、忙しすぎると断わられた。

秘書は仕事原理主義だから仕方がない。

 

一人で歩いてテクテクその店に行ったが、店内は主婦

ばかりで、2時過ぎというのにいっぱいだ。

主婦にひとつ席を詰めてもらって、ようやく確保。

 

食べながら店内を写メでカシャカシャ撮ったら、主婦に

怪訝な顔をされたが、こっちは仕事で食べに来たのだ。

お前たちの顔なんか使わないよ、知ったこっちゃない。

 

取材が済んでまたテクテク歩いて帰っていたら、

建ったばかりの介護ホームが入室を募集していた。

マンションとアパートの中間くらいの施設で、それほど

ゴージャスでもないが、ここで余生を終えるつもりで、

入るのだろう。

 

一戸建てだと老人は階段を上れないし、戸締りも大変

になるし、家のメンテナンスやら、ゴミ捨てやら、

近所の付き合いやら、体力がついて行かなくなる。

 

それで一戸建てを売って、マンションや介護ホームに

引っ越す老人が増えているらしい。

3階建ての土地付き一戸建てを5千万くらいで売っても

いいという老人がいないものか?

5千万以上するのなら、借りてた方がいいからな。