小林よしのり

「だんけい」としか言えない声帯

小林よしのり

日々の出来事
2023年 7月 31日

不思議に思うのは丸ハゲよしりんで描くようになっても、
「よしりんは自分だけカッコ良く描いて論敵は醜く描く」
と定番で言われる。

最近の自画像よしりんは、カッコ良く描く場合でも、
白髪交じりで、二重顎にして、太った感じまで出そうと
しているのだが、「自分だけカッコ良く描く」という
皮肉・批判はもう伝説化しているようだ。

『よしりん辻説法』のように二頭身で丸ハゲ、毛が2本
で描いても「自分だけカッコ良く描く」という皮肉は
続いている。

これって昭和の男尊女卑感覚が消えない男系派ネトウヨと
同じ症状じゃないだろうか?
人はいったん思い込んだらもう記憶に深く刻まれ過ぎて、
脳のアップデートが絶対できない、これこそまさに老人
の証明なのではないか?

これは批判で言っているのではない。
「よしりんは自分だけカッコ良く描いて論敵は醜く描く」
という定番の皮肉は、もうわしには耳タコ過ぎて、無表情
でやり過ごすしかない。

人の脳はアップデートできないし、人の視覚もアップデート
できないのかもしれない。
つまり、もう二頭身丸ハゲよしりんが、カッコいい似顔絵に
見えているのだ。

理論でどう男系固執では皇統は続かないと言ったって、
いったん「神武天皇からの男系男子継承」というフレーズ
を覚えてしまったら、天皇と聞くと、自動的に定番フレーズ
が口をついて出てきてしまう。

「女系」という言葉を発声しようとしたら、口がひん曲がって、
「ずよ・・け・・けええ」と不気味な音で発声してしまうから、
「だんけい」と言ってしまっているのではないか?
もはや声帯が「だんけい」に変形しているのだ。
これは気の毒な話であって、「じょけい」と発声すること
自体が無理なんだと思う。