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2018.10.27(土)

「ゴー宣〈憲法〉道場」くらい読めないのか?

 

「ゴー宣〈憲法〉道場」『属国の9条』を読んでいたら、わしにとってはすごく面白く、井上達夫氏はさすがに凄い、法哲学者とはこうまで精緻に考え抜くものかと感心した。

ただこれって一般市民が読めるのだろうかという疑念がどうしても生じてしまう。

そもそも「ゴー宣道場」の門下生はまったくの一般市民よりは読書や考えることが苦痛ではない方だと思うが、その門下生だって読んだだろうか?
コメントが載ってるから、買うだけ買ったが、読んでない者がほとんどだと思う。
そもそも読んだとて理解できるか?

一般人って一週間のうち、たった1日ですら、家に籠って読書にふけるストイックさを持っていない。
土日の休みがあれば、目いっぱい外出して遊んでしまう。
そういうタイプが多いのではないか?
『ゴーマニズム宣言』は漫画だが、それすら読めないくらい脳を使うのが苦痛なのだ。

そんな一般人に「立憲的改憲」を理解させるというのは超難問で、なんとか安倍改憲の無茶苦茶さを理解させる方法はないかと、「ゴー宣〈憲法〉道場」を読みながら、ずっと考えていた。

来年は安倍改憲の発議が行われるのかどうか、もっと現実味を帯びてくるのかもしれない。
枝野氏は国民投票で「反対」すればいいと言ってるようだが、わしは無理だと思う。
国民投票になれば、「反対」で押し通す野党は負ける。

そのとき、代案を持っていたのに使わなかった立憲民主党は、またしても鳩山・菅政権のときのようなウルトラ大失敗をやらかしたという評価になり、最悪の評価となるだろう。

そして自衛隊明記の改憲は、日本にとって最悪の状況を招くことになる。
もっと規模の大きい「ゴー宣道場」を来年は開催する必要があるかもしれない。