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2015.06.06(土)

米国の日本研究者は原爆投下の罪を棚上げするな

 

朝日新聞が65日の朝刊で
「史実は動かない 慰安婦への視点 現在の価値観で」
という記事を載せていた。

米コロンビア大学教授のキャロル・グラッグという女性への
インタビューだ。

「日本の歴史家を支持する声明」を出した米国の
日本研究者の一人である。

彼女は「日本の歴史家たちを支持したい」と言うのだが、
日本の歴史家はこの問題で一枚岩ではない。

「左翼の歴史家を支持したい」と正直に書きなさい。

「日韓基本条約」で、韓国は、国家としても、個人としても、
賠償請求権を放棄することを明確に約束したのだ。

植民地時代の請求権の問題は、「完全かつ最終的に
解決されたこととなることを確認する」と日韓基本条約の
文面にあるから、米国の研究者は読んでみたらどうか?

基本的には日韓基本条約で終わってる問題を、
何十年も経って蒸し返して、謝罪や補償を要求する方が
間違っているのであって、当初は韓国政府も困っていたのだ。

全てを決着させるために韓国側の求めに応じて
「河野談話」を出したのであって、国際法的には
異例なことである。 

わしは、国際法には反するが、やむを得ずヒューマニズムの
「妥協」だけで、河野談話を支持している。

安倍政権も「河野談話は維持する」と言っているではないか。

問題はむしろ韓国の「挺対協」であって、日本が国家と民間の
協力で作った「アジア女性基金」からの個人補償を受け取った
元慰安婦をバッシングしたのだ。

橋本元首相からの「お詫びの手紙」まで渡したのに、これを
拒否した韓国側に非があるのであって、親日派を自称する
米国の研究者はこういう経緯を知っているのか?

そもそも日本に対して「現在の価値観で」過去を断罪せよと
言うが、ならばアメリカ政府は、原爆の被害者に対して、
正式に謝罪し、個人補償をしたのか?

アメリカの教科書には、「すでに制空権を失い、戦争を
終わらせたかった日本に、アメリカはソ連を威嚇するために
原爆を落としました。ウラン型とプルトニウム型の2発を
落としたのは人体実験のためでした」と載せてるのか?

「取材を終えて」で中井大介という記者が、グラック教授ら
声明を出した研究者は「親日」だと言うが、自国の大罪を棚に
上げて、敗戦国を上から目線で断罪するこんなアメリカ人を、
わしは「親日」だとは思わない。

わしは「侮日」だと思っている。

文句があるなら「ゴー宣道場」に来なさい。

小林よしのりは、ポジション・トークはしない。

朝日新聞もポジション・トークでないなら、「ゴー宣道場」に
記者を数名派遣しなさい。論争しよう。