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2025.10.15(水)

今週は豪華3本立て! 小林よしのりライジングVol.522配信!

 

(byよしりん企画・トッキー)

時勢も死も、保守思想への無理解も直視しよう!

小林よしのりライジングVol.552
配信です!!

今週号のタイトルは
「時勢には逆らえない」


小林よしのりライジングVol.552

自民党総裁選で高市早苗が圧勝、これで高市首相が誕生…と思っていたら、急転直下の公明党連立離脱で、政局は政権交代もあり得る大混迷に突入!

政権交代、すなわち立民・国民・維新・公明の連立が成立するか否かは、国民民主の玉木代表が首相に担がれることを引き受けるかどうかにかかっている。
その優柔不断さがネットで叩かれている玉木は、まだ態度を決めかねているようだが、たとえどんなにリスクがあろうと、ここで引き受けなければ玉木に未来はない!

なぜなら、物事には「時勢」というものがあるからだ!

人は自分が生きる時代を選ぶことはできない。
どんな人でも、時代の影響を受け、時に時代に翻弄されて生きている。
そして人は、どんなに不本意でも、時代の要請を受け、ある役割を果たさなければならなくなることがある。
それが「時勢」というものだ!

「時勢」を引き受ける責任を負ったものを、それを失敗したからといって後世の人間が愚行だ。
石破茂の「戦後80年所感」など、愚の骨頂だ!
それと同じく、時勢に要請された責任を果たさない者も、とてつもない愚か者である!

時勢を引き受けるか否か、そこに人間の真価が現れるのである!


特別寄稿は、茅根豪
「結局は理解されなかった保守の定義」

今月25日、ゴー宣DOJO「そもそも保守とリベラルの差って何だ?」に登壇する弁護士ゴー氏が、これを前にして「保守の定義」を徹底してロジカルに追求した論文を公表!

60代までの西部邁の熱心な読者だったゴー氏から見ると、西部氏の死後に残った「弟子」と称する知識人たちの言論の酷さが我慢ならない!

保守の理解・誤解度によって、保守を名乗る知識人・国会議員は程度の低い順に「因習保守」「残念保守」「真正保守」に分けられるという。
そして、その違いが露骨に出るのが皇統問題だ。

次回ゴー宣DOJOの理解を深めるためにも、ぜひ読もう!


泉美木蘭のトンデモ見聞録は、
「死をめぐる選択~安楽死・尊厳死・死の手助け」

「死」を目の前からとことん遠ざけ、「人生100年時代」なんてフレーズに酔っている日本では全然議論に上がらない「安楽死」の問題、海外ではどのように扱われているのだろうか?
日本には「安楽死」と「尊厳死」を厚労省が明確に区別している。

そしてもうひとつ、スイス型の「死の手助け」という概念がある。
これは、本人が自ら幕を下ろすもので、医師は致死薬を処方するなどその支援をするというものだ。
そして一方、ベネルクス三国などでは医師がもっと直接的に関与する「積極的安楽死」が認められている。

重要なことは本人の意思であることは間違いないが、では本人が終末期でなくても死を望んだ場合はどうなるのか?
そして、「積極的安楽死」に関わる医師が暴走する危険はないのか?
まだまだ慎重に議論すべきことは山積みだ。
そもそもその前に、日本では死や死生観に関する議論に対するタブー視を取り除くところから始めなければならない!


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【今週のお知らせ】

「ゴーマニズム宣言」
…人は自分の生きる時代を選べない以上、それが自分にとって好都合だろうが、不都合だろうが、今の「時勢」の中で生きるしかない。
人はどんなに不本意であろうと、「時勢」を無視して生きることはできないのである。
石破の「戦後80年所感」みたいに、後世の人間が「なぜあの時代にうまくやれなかったのか」なんて言ったって全く無意味だ。
その時代の中で、自分がどう生きるかということを考えるしかないのである。
80年以上前と同じように現在も、誰にも逆らうことができない「時勢」がある。
公明党の連立政権離脱で「高市首相」の誕生は全く不透明となり、どことどこが連立を組んで、誰が首相になるかということがいろいろ取りざたされているが、時勢でいえば、国民民主党の玉木代表を担いで政権交代しようという方向に進んで行くしかないだろう。
「愛子天皇」実現のために、今の「時勢」をどう分析すべきだろうか?

泉美木蘭の「トンデモ見聞録」
…2024年、フジテレビ「ザ・ノンフィクション」で、がんに全身を蝕まれた44歳の日本人女性が、夫とともにスイスへ渡航して安楽死に至るまでを追った回が放送された。
番組の歴代最高作のひとつと評され、現在、公式YouTubeで全編公開されている。
日本には「安楽死」と「尊厳死」という言葉があり、厚労省の見解で明確に区別されている。
ここにもうひとつ、スイス型の「死の手助け」という概念がある。
さらに、医師が直接注射して死をもたらす「積極的安楽死」を認める国もある。
海外では「安楽死」はどのように考えられているのか?
超高齢化社会が確定し、スイスに渡航してまで思いを遂げる人が出ているいま、社会全体で「死について」議論すべき時が来ている。

特別寄稿!茅根豪「結局は理解されなかった保守の定義」
…「60代までの西部邁の熱心な読者」という茅根豪氏が、西部邁氏の弟子を自称している知識人らを徹底批判!
皇統問題に対する主張を見ても明らかなように、西部邁は自分が打ち立てた保守思想を弟子の誰にも理解されなかった。
それを頭のよい彼が見抜けなかったはずはなく、自死の原因の一つと想像される言論の虚しさが、可愛がっていただろう弟子たちにあるのではないか?
日本で保守思想を理論的に確立したのが西部邁であることは疑いがないが、その最も重要な部分は理解されていないと言わざるを得ない。
果たして、西部邁の最大の功績とは何か?
真の「保守の定義」とは何だろうか?

 

【今週の目次】

1. ゴーマニズム宣言・第581回
 「時勢には逆らえない」
2. 特別寄稿・茅根豪
 「結局は理解されなかった保守の定義」
3. 泉美木蘭のトンデモ見聞録・第376回
 「死をめぐる選択~安楽死・尊厳死・死の手助け」
4. Q&Aコーナー
5. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど)
6. 編集後記