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2022.05.05(木)

「関西ゴー宣道場」実りが多かった

 

5月3日の「関西ゴー宣道場」は憲法について重要な知識を得る議論だった。
いわゆる右派の改憲派も左派の護憲派も考えもしていない憲法の捉え方を披露したし、それをなるべく庶民にも伝わる平易な言葉で説明したのだが、まだ難しいと感じた人もいたかもしれない。
今後、何度も繰り返しながら、もっと分かりやすく説明していく必要があるだろう。

それでも現状の改憲派・護憲派よりは高度な議論が展開されたことは間違いない。
緊急事態条項の説明も、倉持麟太郎氏がさすがの法律家の解釈をやってくれたが、どうしても庶民にとっては難しい。
なにしろ長谷部恭男や木村草太のような憲法学者ですら「公共の福祉」という謎のワードで、現憲法下でロックダウンを可能にする解釈をやっているのだから、一般人が簡単に理解できるわけがない。

そこを庶民や若者への翻訳に当たって、宇野常寛氏が面白おかしく話してくれ、いい仕事をしてくれた。
宇野氏は反応型の知識人で、キャラが愉快、自身の承認欲求を正しい形でエンターテイメントに消化している。
近々また呼ぼうと思っている。

倉持氏は、6月4日の「オドレら正気か?関西LIVE」に都合がつけば、来てくれるかもしれない。
緊急事態条項について、くらたまのような激しい誤解をしている人は野党議員のほとんどだ。
自民党議員ですら、国家権力強化のための条項だという認識の馬鹿が多いようだ。
機会があれば、これに触れる議論をしていくことで、立憲主義の本質を国民に分かってもらう啓蒙活動が必要だろう。
本当はそんな時間もないんだけどね。