2018.10.30(火)
ハラスメントと憎悪と分断
今期、いろいろテレビドラマを見て来たが、徐々に飽きるのも出始め、「ハラスメントゲーム」が一番面白いと思うようになった。
昨夜は「パタハラ」というのが出てきて、イクメンが午前10時に出社して、午後4時になるとさっさと帰って行くのを、残業している同僚が白い目で見たり、上司が非難する。
これを「パタハラ」と言うらしい。
ところがそのイクメンは帰宅して育児していたのではなく、ネットで副業をしていたということが発覚する。
こういうのを「ブラックイクメン」と言うらしい。
何でもかんでもハラスメントになってる現代を、いいタイミングで実に巧妙に脚本にしている。
将来的に、本当にイクメンが午後4時に帰るのが普通という時代が来るのだろうか?
わしはあり得ないと思う。
よっぽど中小零細企業までが儲かってる超高景気の時代が来なければ、従業員が残業せずに午後4時でさっさと帰ってしまうようでは、小さな会社は倒産するだろう。
ブラック企業という話もよく聞くが、果たして実態はどうなんだろうと首を傾げる。
日本が少子高齢化で、若者の人口が減っているということもあるが、その若者が少しばかり厳しい労働環境にも耐えられなくなっているのではないか?
職人の世界では日本人の若者が後を継がないから、外国人が日本人の伝統的な職業の後継者になっている。
3Kと言われる建設や船舶などの現場でも、外国人労働者がいなければ成り立たない有り様だ。
日本でもすでに移民を受け入れるしかない事態になっているのだろう。
当然、外国人労働者への偏見もハラスメントになるはずだし、人権と平等が絶対的な価値となって、それに反発するヘイトも止むことはなさそうだ。
欧米と同様に、憎悪と分断の社会に、日本も突入していくしかないようだ。