「立憲民主党」に期待する
枝野幸男氏の「立憲民主党」創設、とても良かった。
行け行けどんどんで、調子に乗っていた軽佻浮薄な「希望の党」に比べて、地味で政治哲学を感じさせる枝野氏の会見だった。
今週の雑誌では、いかにも小池百合子が総理になるかのような特集記事ばかりだが、残念ながら一周遅れの記事になった。
目まぐるしく野党の再編劇が続くから、たった一日で世論も激変してしまう。
小池百合子は「排除する」と堂々と明言したことで、「寛容な保守」なんて大嘘じゃないかということがバレてしまい、独裁者のイメージが流布されてしまった。
空気を読むことだけには長けた政治屋だったが、これで小池ブームは萎んでいくことを小池自身が察知したから、都知事の椅子にしがみつくに決まっている。
「希望の独裁党」からの立候補はない。
自分の身の保身しかない代表を持つ「希望の独裁党」の未来は「失望」しか待っていないことになる。
「希望の独裁党」に移動した政治屋たちは、「踏み絵」を躊躇なく踏んじゃいますという、理念も信念もあっさり覆す風見鶏どもの党だという評価になる。
「立憲民主党」は「信念がブレなかった政治家の党」というイメージが、これから拡がっていくだろう。
保守コンプレックスしかない民進党内のアホどもの受け皿を作ってくれて、小池百合子よ、ありがとう。
保守の何たるか、リベラルの何たるかも、結局最後まで理解できなかった民進党内右派たちは、「風だより」の政治屋さんに過ぎなかった。
枝野幸男の信念の方が希望がある。
じわじわと「信頼」を獲得する。
どうせ面白可笑しい政治サーカスが好きなマスコミが、今後も小池情報ばかり流すだろうから、騙され続ける大衆も多いのかもしれない。
マスコミ受けしない「立憲民主党」は確かに「苦しい船出」になるだろう。
だが、安倍政権打倒は大義だが、大義のために悪魔に魂を売ることはない。
「希望の党」が「維新の会」と同じ、保守コンプレックスの政党だと判明して良かった。
危うく騙されるところだった。
小池百合子も、安倍晋三とよく似た、「排除の独裁者」の性質を持つ狭量な政治屋だった。
今後はこの真実をどうやって世の中に知らせていけるかだ。