『愛国志士、決起ス』「妻妾同居の時代」が問いかけるもの
(byよしりん企画・トッキー)
話題騒然
『愛国志士、決起ス』
巻末描き下ろし『妻妾同居の時代』
について、女性門弟の感想をご紹介します!!
亡くなってずいぶん経ちますが、
太地喜和子という女優がいました。
彼女は生前、恋多き女として知られていましたが、
その彼女とて、「足を絡ませて隣で眠る女が家で
待ってるような男には、できることなら恋をしたくない」
というようなことを言っていて、
わかるわぁと思ったものですが、
妻妾同居なんてそれどこの話じゃないですよね(笑)
伊藤博文って、私はただただ嫌い。
どれだけ権力やお金を持っていても、生理的に絶対ムリ。
彼はただ精力絶倫の「H大好き総理大臣様」と
いうだけで、見た目もよくないけど、さらに
ギラギラギトギトしてて、ひたすら気持ち悪いって
思ってしまう。
一方、勝海舟って好きなんです。
彼が今の時代にいてくれたらなぁって思うくらい。
あくまでも想像ですが、彼は気が多いというより
(女好きなのは間違いない)、
情を切れないタイプなんだと思います
(前原一誠のことはよく知りませんでした)。
しかしながら、個人的に付き合うのは真っ平ご免だし、
ましてや妻妾同居などという言葉を耳にすれば、
自然と「必殺仕事人」のテーマ曲が
聞こえてくる私ですが(笑)、
「乖離している本音と建て前と葛藤しながら、
男女平等に舵を切ろうと真摯に努力している」
という小林先生が、(何となくかもしれませんが)
私はわかるつもりです。
「女はわかってくれないだろうが」と書かれていましたが、
もちろん私に限った話ではなく、木蘭師範のブログ、
【「妻妾同居の時代」を先に読んでしまった】
でも触れられていましたが、
この国のそこらかしこに普通にある男尊女卑によって、
嫌な思いをしてきた、している女だからこそ、
わかることなのではないでしょうか。
強弱の差、度合の違いはあれど、男尊女卑が
感覚にない人ってなかなかいないんじゃないか
と思いますし、男がオスの性を持つ限り、ゼロに
なることはないだろうとさえ私は思っています
(その理由は、これまた木蘭師範のブログ
【「妻妾同居の時代」を先に読んでしまった】に
書かれてあります)。
実はこれ、女とてそうじゃないかと思うし、
何を隠そう私もときどき、無意識下にある
そういう感覚に気づかされることがあるのです。
でも、男尊女卑、男女不平等は、
女性のためにというより、公のために
なくしていかなければいけないことであって、
そのためには意識、無意識かかわらず、
そういう自分の感覚に気づくこと、知ること、
そしてそれを克服するために、
そういう自分と向き合うことだと思います。
知らず知らずに男尊女卑がべったりこびりついているくせに、
そんな自分に気づくことさえできず、仮に気づけたとしても、
それをどうにかせねばと思う感受性もなく、
「これからは女性の時代」だの
「女性が輝く社会に」だのと、いけしゃあしゃあと
ぬかしてる男がどれだけ多いことか!
というわけで、「妻妾同居の時代」は、
小林先生ご自身を、ある意味自虐的で、
ユーモラスに描かれた、
大東亜論にふさわしい1本だと思いました。
「女性が活躍できる時代」
とかいうフレーズを聞くたびに
なぜか感じるウソ臭さの理由は
こういうところにあったのかと
気づかされたように思います。
巻末特別描き下ろしまで必読!
『愛国志士、決起ス』
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