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2015.09.04(金)

『卑怯者の島』一つだけ羨ましいと思うこと

 

(byよしりん企画・トッキー)

『卑怯者の島』
愛読者カードが、さらに届いています!


本書に出てくる登場人物達が
絶望的な状況の中で公と私が入り乱れ、
生と死の間を綱渡りをしている様な
感覚で読みました。

物語が後半になると壮絶な戦死を
迎える登場人物達ですが、
一つだけ羨ましいと思うことがありました。
それは彼らは死の直前に
「靖国に行ける」と思えるからです。
それは兵隊にとって幸せなことです。
靖国神社に祀られる名誉があると
死ぬ一瞬で思えることが
どれほど安らかなことか。

私は元自衛官で現在即応予備をしてますが、
自衛官には戦死の教育はないです。
これは大変哀しむことです。
しかし自衛隊は軍隊ではないので
海外で捕まってもジュネーブ条約で定める
捕虜としての扱いも適用されません。
せめて自衛官が戦死した際の扱いを
キチンとしてほしいです。
(30代・男性)

卑怯者の島

軍隊にもならぬまま、
米軍にくっついて戦争する
部隊にされそうな自衛隊。
しかもそれを、ほかならぬ自衛隊トップが
首相よりも先にアメリカと約束していたとなると…
確かに「名誉」の一点では、
『卑怯者の島』の戦死者たちとは
雲泥の差と言わざるを得ません。