2015.08.27(木)
勇気と退廃、戦場のリアリティ!『卑怯者の島』
(byよしりん企画・トッキー)
『卑怯者の島』
愛読者カードの感想ご紹介です!
退癈と勇氣が混在する戰場に流れてゐる
リアリティを渾身の力で描いた名作!!
本當によく完成してくれたと思ひます。
「わしズム」に以前連載されてゐた時には
手應へある名作になるだらうと
感じてゐましたが、完結されず
どうなってしまったのだらうと
ずっと氣になってゐました。
今回、本書を一讀して思つたのは、
僞善や嘘が全くないリアルで壓倒的な
迫力を持つた作品に仕上がつてゐる
といふ事でした。
地獄のやうな戰場で卑怯者や
食糧を盗む者がゐるといふ退癈も
現實である中で、目の前で
投降するやうに呼び掛けられる
誘惑に遭遇した時に人はどういふ
態度を取るのだらうかといふ
決定的な在り方を問ふ
場面も描かれてゐます。
仲間や祖國や家族への思ひ、
人としての意地とプライドが
死を前提とした壮絶な行為を
遂げて行くのです。
どんな悲惨な戰場にも
日本人としての意地があれば、
日本が戰った大東亞戰爭の
リアリティが現れる事を
筆者によつてご教示いただいたと
強く確信しました。
と同時に皮相な道徳を越えた
戰場のリアリティを
私達一人一人が向き合へる事の
必要性も強く感じました。
今では、とても想像する事さへ
困難なドラマの中で生きた先人、
英靈に對して心からの敬意を
祈念申し上げる次第であります。
愛読者カードの
小さな感想記入欄にびっしりと
思い入れのこもった文章を
綴っていただきました。
ぜひ現在配信中の「男子目線感想会」も
ご覧ください!