YOSHINORI KOBAYASHI OFFICIAL SITE | 小林よしのり公式サイト

小林よしのりオフィシャルwebサイト

PROFILE LINK CONTACT
2015.03.07(土)

読書家の『新戦争論1』の感想には力づけられます。

 

(byよしりん企画・トッキー)

『新戦争論1』の感想、
今日は読書管理サービス
「読書メーター」のレビューから
ご紹介します!


Y2Kさん
著者は誤解され易い人だ。何も戦争をしようという本ではない。
戦争のリアルな悲惨さを訴え、それでもその時が来たら覚悟はあるのか、
現実にそういう流れに日本は向かいつつあるんですよ、と。

もちろん著者も私も戦争など望んでいない。ではどうすればいいか。
フセイン政権の崩壊がイラクの秩序を乱し、ISISの台頭を招いた。
武力では何も解決できない。
こんな状況でもアメリカに追従していれば安全なのか? 

集団に流されず、国の尊大さに操られず、
「公共性」を考えられる「個」になろう。
日常の中でできる事をしよう。それが著者のメッセージ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

shigeさん
一気に読んでしまいました。
戦争と戦闘の違いについてや嫌韓本ブームに対する考察、
イラク戦争を分析することの重要性など読み応え抜群。

特に嫌韓本ブームについて、
「『嫌韓本』は等身大の自分に下駄をはかせる
『自己啓発本』であり『癒し本』なのだ。」との分析は見事。
また、「人は信じたい情報しか信じない」という言葉も
メディアやネットの現状をそのまま表していると思います。

最終章の竹内浩三さんの詩も感動させられるとともに、
自分自信極限状況の中でこのように思想できるかどうか、
考えさせられました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

パン田パン蔵さん
若くして戦地に死んだ詩人、竹内浩三の詩と知性に号泣。
死にたくなかったろうになぁ。
生きて詩を書き続けたかったろうなぁ。

ひょうきんで才能に溢れた詩人が戦地で書いた詩が
「たとひおれを巨きな手が戦場につれていつても
たまがおれを殺しにきても おれは詩をやめはしない
飯ごうのそこにでも 爪でもつて 詩を書きつけよう」だぜ。
なんだって俺が生きて、この人が死ぬんだろうか。

この本では決して「自己」啓発なんかされない。
己の醜さに向き合い、ただただ世界の不条理に驚愕し、
素直に感動すれば良いと思う。
斜に構えてる場合じゃねぇぞ。


『ゴーマニズム宣言SPECIAL 新戦争論1』

ネット見てると、ネトウヨが必死になって
「あんなもん誰も読んでない!」
と言いまくっているようですが、
そりゃ知性ゼロのネトウヨは
誰も読んでいないでしょう。

しかし、真っ当な読書家の人たちは、
確実に読んで、ひとりひとり考えて、
自分のものにしようとしているものです。

そういう人たちが
読んでくれていることが、
大きな力になるのです。