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2014.02.18(火)

大東亜論のこの感想には闘志が湧いた

 

三輪尚信という方から頂いた『大東亜論』の感想が
有り難かったので、全文紹介してしまう。

すごく知的で、わしの闘志に火をつける文章だ。

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「美しい日本」、「日本を取り戻す」、と人はいう。その言やよし。
しかし、何を「美しい」とし、何を「取り戻」そうというのか。
単に、自然や景観のみをいうのか、失われた10年を
取り戻したいのか。そうではないだろう。
それは、その美しい自然や景観とともに生き続ける、
美しい「日本人」であり、取り戻すのは、その美しい日本人の、
その美しい「精神」でなければならないと思う。

「美しい日本人」、「美しい精神」はどこにあるのだろうか。
それは単なる神話や観念の世界にではなく、
父祖の築き上げた生々しい「歴史」の中に見出されるものだ。
特に我々の時代とそんなに遠くは離れていない、
苦難と悲しみに満ちたこの国の「近代」に、
「近世日本」が鍛え上げた「道義」の精神を担って格闘する
人々の中にそれを見い出す時、
同じ国に、新たなる試練を抱え、今を生きる我々は、
そこに確かな勇気と激励とをうけとることができる。

言論の世界は多様であってよいし、またそうでなければならない
けれども、その一角には、今を生きる日本人の「生」に、
その意味を深く問いかけ、それに充実を与えうるような
役割を担う活動がなくてはならいと思う。

一般には馴染みが薄い玄洋社の人々に光を当て、
「義」に生きた先人の姿を我々の心に蘇らせようという
『大東亜論』は、このことを真正面から引き受ける
重大な意味を持つ、今、最も必要な企画だと思う。
史論として正確であるし、何よりも物語として面白く
迫力に満ちている。

我々にとって、今、最も急がねばならないのは、「精神の回復」
という事業であろう。
しかし、そのために我々に与えられた時間は決して長くはないだろう。
我々は急がねばならない。

『大東亜論』は、やっと「巨傑誕生篇」として産声を上げたばかり
だが、我々は、早くそれが成長していく姿が見たいし、
その成長とともに、必ずや日本の「正気」が回復されるであろう
ことを信じて疑わない。
小林先生、続篇、続々篇、急いでください。
鶴首して待っています。

大東亜論